養老孟司さんはエッセイで、「マンガを文字に例えると、絵は漢字(意味)、吹き出しはルビ(音)というのが僕の持論である」と述べていました。
いつも養老さんの本を読むとその視点に感心するんですが、そのマンガの構造(といってよいかどうか)から、日本語を操る脳の関係に言及されています。
引用をしながらですが「日本人の脳は、言葉に関する部分では、かなり特殊なでき方をしていて、漢字を読む場所と、カナを読む場所が別になっている」そうなんです。「二つのチャンネルを同時に操って文章を読む」んだそうな。
国家の品格の作者である藤原さんも国語をしっかり教えなければと警告されていますが、日本人の脳の構造も英語教育が先行し、国語力が低下すると、マンガを読めなくなる人が増えて、マンガという日本が世界に誇る文化の衰退を招くのではないかと心配してしまいます。(ちょっと飛躍しすぎかな(笑))
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